怖い話
ぼんやりインターネットをしてたところに電話がかかってきました。見覚えのない電話番号。これはきっと電話での販売系だな、と一応迎撃準備の覚悟をしてでました。
怖かった!
普通に普通のテレアポで、某有名ネットサービス会社だったんですが、怖かった!
なにが怖いって、話が通じないところが怖かった!
電話の人は「○○のサービスのご案内でうんたらかんたらでいくらでなになに」とむやみやたらに喋りつづけるんですよ。そこまではよくある話だし、あっちも商売だし、しょうがないとは思うんです。
でも興味も契約する気もないので、一区切りついたころにわたしが「まにあってます」って言ったわけです。普通はそこであきらめるし、あきらめなくても「そうですか、それでも云々」と、なんだかんだと言ってくれるじゃないですか。
まるっと無視。
ちょ……無視しないでよー! そのあいだにも話はがんがん進んでいきます。この時点でもう怖かった。
興味ないです間に合ってますすいませんいりません、とひたすら言ってるのにそれも無視。淡々と喋りつづける相手。涙目になる自分。
電話の人が「お客様のお使いになっていらっしゃるのはADSLですか、それとも光とかでしょうか」と聞いてきたので、そこでもやっぱりいりませんって言ったんです。
またまた無視。わたしの言葉が通じてない。
答えを聞かずにADSLということで話が進んでいきます。いや、確かにあってるけどね。あってるけどさ。いまお使いのですと○○円くらいですよねそれが○○円になりまして、とこんなに猪突猛進な人は久々に見たよ。いや、見てないのか。
すいませんごめんなさいいまのままで満足です。変える気ないんです。間に合ってます。
そう言ったの。半泣きで。
そうしたら電話の人は「大丈夫です。それでですねうんたらかんたら……」
……ちょっとまてえええええ!
ちょっとまってくれお姉さん。なにが大丈夫なんだ! プロバイダも電話会社も変えないで安くなるのか? それであなたの会社になんの利益が入るっていうんだい? どうなんですか? わたしの知識不足かな。最近のインターネットはそんなに進化してるのかな。誰か教えてください。わたしはつっこめませんでした。
もうなにもかもが、わからなくて「ところでセキュリティはどうのこうのですか?」みたいなことを聞かれたときには気力もなにもかもなくなっていました。
「すいませんわかりませんすいません」をくりかえしていたら、相手がようやくなにかを察してくれました。
「もしかしてお使いにならないんですか?」
SO☆RE☆DA!!!!!!!!!
イエス! イエス!!!
はい、そうなんですって神妙な声で言いましたよ。ありがとう神よ。八百万もいるんだからそのなかの誰かが助けてくれたんだね。ありがとうありがとう。
「わかりました。それではご利用になる方は何時ごろにお戻りになるか――」
……あれ?
通じてないよ。というかこれは、家にPCがあってネット契約はしてるけど自分では使わない主婦(42歳)とかそういうふうに思われたんだろうか。
もうわたしには、いやちょっと何時に帰ってくるかわからないんですよすいませんと口を濁らせるしかできませんでした。またかけますって言われちゃったんですが……
頼むから勘弁してください。普通はいらないっていったら大抵は電話を切るんだよ! 今回はあまりのことにパニックに陥ったけど次回これをやられたら迎撃する。絶対迎撃する!
頼むから……特定商取法は守ろうよ。第二章第四節第十七条(電話勧誘は一回相手がいらないって断ったら勧誘しちゃ駄目よって法律)を守ってくれ。